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COPDCOPD・肺気腫

COPD(慢性閉塞性肺疾患)には、肺気腫、慢性気管支炎の2つの病気が含まれています。

主たる要因は、長期間の喫煙によるものであり、40歳以上のおよそ10%程度の方がかかっていると言われています。
喫煙をやめても病気が進行して、下記の症状が出ることが問題です。

COPDの症状

おもな症状は「息切れ・息苦しさ」「咳・たん」です。
階段や坂道を上がった時に息切れがする、痰が絡みやすく咳が出るなどが特徴的ですが、風邪に似ていますし他の病気でもよくある症状なので見過ごされがちです。

COPDが進行すると食欲は低下し、体重が減少します。
なぜ関係が?と思われるかもしれません。 COPDが進行すると、呼吸の効率が悪くなるため、呼吸に沢山のエネルギーが必要になります。
また肺が膨張しているため、胃が圧迫されて食欲がなくなります。

COPDでは「食欲が減る→やせる→息切れがする→動かなくなる→食欲が減る」という悪循環に陥らないようにすることが大切です。

COPDの検査方法

COPDは、呼吸機能と胸の画像検査から、総合的に診断します。

問診・聴診

喫煙歴(受動喫煙歴含む)が大きく影響するため、必ずお尋ねします。 聴診器を当てるとCOPD患者さん特有の肺の音が聴こえることがあります。

呼吸機能検査

喘息を合併した場合には、呼気NO検査で異常が出ます。

胸部画像検査(レントゲン・CT)

レントゲンは重症化してくると肺気腫所見として画像に現れますが、初期の段階ではCT検査のほうが検出できます。
また肺癌を合併しやすい病態のため、定期的な画像検査は推奨されます。

心電図・心エコー

重症例では心不全や肺高血圧症を合併していることがあります。

COPDの治療方法

COPDの治療は、生活習慣の改善が大切です。
そのためには「禁煙」をして呼吸機能がこれ以上低下するのを防ぎます。
当院では禁煙外来で、おくすりを使って患者さんの禁煙をサポートしています。

おくすりでの治療

息苦しさを抑えるために、気管支拡張薬や抗炎症薬の吸入を行います。
ただ、壊れた肺を治療することはできないため、薬を飲むのを止めると症状が出てしまうため、治療を続ける必要があります。

在宅酸素療法

病気が進行し、日常生活に支障が出る場合は、息苦しさを和らげるための「酸素療法」を行います。
在宅時・外出時など、常に酸素吸入を行います。

運動療法/栄養療法

生活習慣の改善のために、運動や食事も大切です。
当院では患者さんのライフスタイルに合わせたアドバイスを行います。