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2024.02.07 | 新型コロナウイルス感染症

新型コロナ<不安な時に体のチェックを行う>

新型コロナウィルス感染では、一定の割合で特徴的な肺炎を呈する場合があります。
ほとんどのクリニック・病院に設置してあるレントゲン(胸部一般撮影といいます)で判ればよいのですが、普通の肺炎と異なり薄く・多発した影なのです。
レントゲンでは肺炎が無いと思っても、CTを撮影すると意外に広範囲に影があり驚かされることは少なくないです。

医療資源が限られるので仕方ありませんが、1~4波で死者が多数出た時期には、酸素が低くて呼吸が苦しくてもあまり検査が行われずに、「急変」して重症化・死亡例となったケースは多々ありました。感染防御策が手探りであった時期であり、どうしようもない状況でありました。当院では最新式の16列CTを設置しており、健診の方だけでなく発熱者でも施行できる体制を整えています。

現在はどこまでの対応でどのような結果となるのかがいろいろと予想できるようになり、治療薬・感染対策法・リスク評価方法が世の中に普及しています。
クリニックでできることをわきまえた上で、最善の評価と治療を提案したいと思っています。
当院の医療資源にも限りがありますので、その範囲内で医療を提供させていただきますので宜しくお願い致します。