COLUMN院長コラム
2024.02.27 | 間質性肺炎
間質性肺炎と膠原病
間質性肺炎と膠原病は仲良しです。正式にいうと合併しやすいです。
どちらかが見つかると、もう一方の病気も見つかったり、後年発症することがあります。
伝え忘れましたが、膠原病は、ご自身の免疫の異常によりご自身の組織が障害され発症する全身の病気のことです。“自己免疫性疾患”の一群です。
具体的には関節リウマチ、皮膚筋炎、全身性エリテマトーデス(SLE)、強皮症、シェーグレン症候群などが挙げられます。
どちらも難病に指定され、肺炎や喘息と比較すると珍しい病気であるため、世間であまり認知されていません。
膠原病の方がより認知されているように感じますが、間質性肺炎は死亡原因としては呼吸器疾患で最多の部類に入るため、もっと認知されていいように個人的には思っています。
新型コロナウィルス感染症の重症型や、抗がん剤治療中の副作用でも間質性肺炎に至ることもあるため、死亡原因としてカウントされていないことがあります。
重要なことは、病気の重症度や治療優先度を評価し続けることだと考えています。
上記の病気があり、通院先でお困りの方がおられましたら当院でご相談ください。