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2024.08.27 | 内科,呼吸器疾患

肺炎の流行~マイコプラズマ肺炎~

いつもご利用ありがとうございます。

最近コロナ感染だけでなく、肺炎も流行しています。特に若年層にマイコプラズマという病原体による肺炎が増えております。通常の風邪等と同様、飛沫で感染する肺炎と言われています。かつてはオリンピックの開催年に流行すると言われており、人流の増加や免疫機構のサイクルと関連しているのかもしれません。

 

マクロライド・キノロン・テトラサイクリン系の抗菌薬で治療しますが、マクロライド耐性が懸念されており、確りとした肺炎像がある場合には耐性化を加味した抗菌治療をご提案しています(多少の気管支炎、軽症例ではクラリスロマイシンやアジスロマイシンでも治療・自然治癒が期待できます)。

地域の薬剤耐性をなるべく起こさぬよう、抗菌薬の適応・薬剤選択を引き続き行っていきたいと思っています。

 

体調不良の方、普通のカゼと感じられない方は受診をご検討ください。